なものだがしやさん

おてらこども食堂

 

善西寺には地域通貨があります。

善西寺地域通貨「なも」紙幣

その名も「なも」

コロナ禍でおてらこども食堂をテイクアウトのみに切り替えた時期がありました。

会食ができないので、みなさまにはお弁当を取りに来ていただくだけになります。

それでもみなさまお子さまを連れて来られます。

理由を尋ねると「こどもが来たいというので・・・」とのこと。

コロナ禍だからこそのおてらこども食堂つながりの大切さに気づきました。

そこで、子どもたちに少しでもお寺で楽しい思い出をつくってほしくて、何かできないかみんなで考えました。

そして思いついたのが「だがしやさん」でした。

駄菓子を並べてお買い物

まず、どんな駄菓子が好きなのか子どもたちにも聞きました。

そのリストを手に問屋で仕入れ、値札を付けて並べます。

でも、ただ単にお買い物してもらうだけではつまらない。

そこで考えて作ったのが善西寺地域通貨「なも」です。

2021年10月のこども食堂での初登場でした。

 

ちなみに・・・地域通貨で有名なのが奈良の「まほうのだがしやチロル堂

「チロル」という地域通貨を用いた駄菓子屋としてグッドデザイン大賞をとったのが2022年。

そして「まほうのだがしやチロル堂」がOPENしたのが2021年8月

善西寺の「なも」の取り組みがいかに先駆的であったかが判りますよね〜。

その「なも」はというと・・・

十南無紙幣の札束

紙幣の肖像画はお立ち姿のあみださま

あみださまの光背の上辺には「至心信楽 欲生我国 乃至十念」、下辺には「念仏衆生 摂取不捨」と書かれています。

これがあみださまの「弘い願い」です。

発行は「浄土銀行」、ごえんさんの透かしもいれて偽造は困難です。

 

実はこれ・・・どれだけでも印刷できます(あたりまえですが・・・)。

善西寺造幣局にて大量印刷された十南無紙幣

印刷するだけでなんかお金持ちになった気分になります。
それにいくら刷ってもインフレはおこりません。
さらには高額紙幣もご用意しました。

同デザインの百南無紙幣

でも、善西寺おてらこども食堂でしか使えません・・・あしからず。

 

で、その使い方はというと・・・

こどもたちが本堂であみださまにお参りすると「あみださまからごほうびね!」といって十南無紙幣10枚が手渡されます。

善西寺おてらこども食堂では、まずはじめに本堂にあがり、あみださまにご挨拶します

こどもたちはその紙幣を握りしめて本堂内のだがしやさんでお買い物をします。

なものだがしやさん大繁昌

ぱーっと使う子や、一つ一つお菓子を吟味して選ぶ子

きっちり使い切る子や、足らなくなってダダをこねる子

なもなも言いながら、百南無の使い方はひとそれぞれです。

真剣で楽しげなその眼差しをあみださまもうれしそうに眺めておられます。

 

7周年記念から会食形式が復活し、周年記念ごとに「だがしやことり」とのコラボで「なものだがしやさん」を復活させています。

楽しそうなその様子は7周年記念動画をご参照ください

8周年はこんな感じ。

8周年記念の「なものだがしや」

そして・・・

来たる令和7年5月28日は9周年記念開催

今年も「なものだがしや」開催いたします

みんな「なも」にぎりしめてお買い物楽しんでください。

8周年記念の「なものだがしや」

さらに・・・9周年記念限定超レアアイテム「善西寺の御朱印」も配布予定

9周年記念限定「御朱印」

おてらこども食堂のメニューはハッピーボーイのハッピーセット(ハンバーガーセット)

みんなも大好きな精進料理「フライドポテト」つきです。

9周年記念開催チラシ

乞うご期待!

皆様のお越しをお待ちしています。

ごえんさん

ごえんさん

走井山善西寺第十五世住職。生命科学の研究者が尊いご仏縁により僧侶に転身。

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