自分の感性や価値観と丁寧に向き合う「絵本テラピー」とは?

絵本テラピー

絵本セラピー

絵本を使って自分自身を見つめ直し、再発見する大人のためのワークショップが「絵本セラピー」です。「絵本はこころの処方箋」(瑞雲舎)の著者で、絵本セラピスト協会代表の岡田達信さん(46)が考案しました。
絵本セラピーは、数冊の絵本を使って進める「ワークショップ形式のプログラム」です。絵本セラピストはテーマに沿って、数冊の本を選び、読み聞かせを行います。その後、少人数のグループに分かれて、絵本について簡単な問いかけを受け、自分が感じたことをそのままワークシートに書き出し、それを参加者同士でシェアします。短い「ことば」と「絵」でつづられる「物語」をその場で共有することで、自分の感性や価値観と丁寧に向き合う時間となります。また、自分以外の人が感じたことを知ることにより、新たな気づきも生まれます。感じたことに正解も間違いもありません。あなたがあなたらしくいられる場であることを大事にしています。 それこそが、大人ならではの絵本の楽しみ方なのでしょう。

絵本セラピーの流れ

1)セラピストの挨拶とアイスブレイク
まずはセラピストのご挨拶。参加者の緊張をほぐすとともに、「誰かに絵本を読んでもらう気恥ずかしさ」をやわらげていきます。
2)セラピストによる絵本の読み聞かせ
絵本のストーリーや豊かな世界観を、童心に返って楽しんでもらいます。
3)グループディスカッション
絵本から感じたことを参加者全員で話しあいます。ディスカッションを通して、「自分が今かけてもらいたい言葉は?」「平和ってどんなこと?」「幸せってなに?」などを素直に打ち明けあい、裏表のない感情表現を体験します。絵本セラピストは、主催者として参加者同士の交流をフォローしていくことも大切な役目です。

絵本テラピー

善西寺では年に2回、絵本セラピスト:なかたになおこさんとのコラボで「絵本テラピー」開催しています。「絵本テラピー」とは「お寺で行う絵本セラピー」のこと。お寺特有の荘厳な空間で尊い「いのち」の気づきをみんなで共有しています。

YouTube動画参照:https://www.youtube.com/watch?v=5QjrM24znJQ

 

ごえんさん

ごえんさん

走井山善西寺第十五世住職。生命科学の研究者が尊いご仏縁により僧侶に転身。

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