ペットが亡くなったら

法務

善西寺の永代供養墓「ANNNON」の向かって左手奥に建てられたお墓

これはペットなど動物のお骨を収める動物塚です。

永代供養墓ANNON正面から、左奥に建立された動物塚(赤丸)を臨む

今やペットは家族です。

しかしペットも生き物、そして、寿命は人より短いのです。

ペットを飼っていると避けられないのがペットの死。

ペットが亡くなるとペットロスになる方も多く、グリーフケアの対象でもあります。

こんな社会の変化に伴い、その供養のためにペットの葬儀・火葬を請け負う民間業者も増えました。

ペットの死を弔うことが人と同様になりつつあります。

桑名市でも最近は市営火葬場での個別火葬も受け付けています。

ペットの個別火葬を希望される方は今後も増えるでしょう。

桑名市HPより:桑名市でもペットの個別火葬ができるようになりました

桑名市HPより:火葬についての料金表。ペットの個別火葬にかかる費用はなんと人間より高い!

これまでペットが亡くなると家の庭に埋めたり、市の火葬場に持ち込んで合同火葬として引き取ってもらっていました。

しかし個別火葬にするとお骨が手元に残ることになります。

ではそのお骨をどうすれば良いのか?

そのあたりの課題をChatGPTに解説してもらいました。

AI:ChatGPT

プロンプト:ペット葬と個別火葬に伴うお墓の問題について、ペットロスの観点も含め論説せよ

解答:近年、ペットを「家族の一員」と捉える意識の高まりにより、ペットが亡くなった場合、個別火葬を選ぶ飼い主が増えているが、その後の遺骨の扱いには多くの課題がある。ペット専用の霊園は地域差や高額な費用の問題があり、人間の墓地への納骨も宗教的・制度的に制限されることが多い。また、都市部では自宅埋葬が困難であり、「手元供養」など新たな供養方法も普及しているが、将来的な遺骨管理の課題が残る。こうした供養上の制約は、ペットロスと呼ばれる深い悲しみを抱える飼い主にとって精神的負担となり得る。ペットの死後、納得のいく供養ができるかどうかは、心の整理や回復に大きく関わるため、精神的ケアの一環としても重要である。今後は、制度や文化の枠を越え、多様な供養ニーズに応える柔軟な選択肢を社会全体で整備する必要がある。」

私もペット葬についていろいろな事例をみてきましたが、想いを叶える選択肢が増えることは、また悩みが増えることだと実感しています。

そこで・・・その悩み解決のためにお寺ができることとして、ペットのお骨の行き先の心配がないように「動物塚」を建立しました。

家族としてのペットとの「倶会一処」に向けてお寺ができる最大公約数的アプローチです。

動物塚石碑の最終的なイメージ図案

それも・・・なんと〜ごえんさんのデザイン‼️

デザインコンセプトはグリーフ。

球の一部が欠けた石碑が喪失感を表現します。

そこに刻まれた文字はカルナー(石碑にはサンスクリット文字で表記しました)

漢字では「悲」と表されます。仏さまの「慈悲」の「悲」です。

「悲」は「共苦」「うめき」とも訳され、仏さまはそのはたらきによってわたしちの苦を抜(抜苦)いてくださります。

石材加工現場で研磨が進む石碑

住職のデザインを実現化してくださるのは石米石材店様

いつも善西寺を応援くださるこころづよい石屋さんです。

石米石材店さまによる仮設置作業

デザイン、石材の選択、作成、仮設置、石碑建立などなど、何度も何度もやりとりしながら、イメージを現実化していきます。

現場での調整作業が続きます。完成まであと少し。

住職のイメージを現実化するため、現場でも設置角度など何度も微調整します。

期待の通りに仕上がってきた石碑。住職の要望に粘り強く応えてくださった石米石材店様に感謝です。

とくにこだわったのは石碑の球面のなめらかさと、文字面のマット感

目指す質感を出すため、研磨の行程を何度も試しました。

ペットロスによるグリーフを表現するこだわりです。

長年グリーフに向き合ってきた経験から生まれました。

見た目も手触りも、とてもいい感じの仕上がりです。

ごえんさんもお参りするたびに撫でてます。

大切な家族であるペットを亡くして悲しみのある方々にとって、どうかこのペット塚でのご供養がこころのよりどころとなりますよう。

永代供養墓ANNNON同様、どなたでもお納骨いただけます。

納骨のお問い合わせはごえんさんまで。

ごえんさん

ごえんさん

走井山善西寺第十五世住職。生命科学の研究者が尊いご仏縁により僧侶に転身。

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