「グリーフサロンまぐのりあ@MONZEN」でお手伝いをさせていただいているakkoです。
「グリーフケアって何?」と思われる方が日本ではまだまだ多いと思います。
グリーフ(悲嘆)とは、大切な人を亡くした時に起きる、様々な心理的、身体的な反応のことです。
そして、グリーフケアとは、身近な人との死別を経験し悲嘆にくれる人を、悲しみから立ち直れるように支援することです。
日本でグリーフケアの必要性が意識され研究が始まったのは1970年代からだそうです。背景は核家族化が進み、
また病院で亡くなる人が増えたことで看取りを身近に体験する機会が減り、グリーフ経験を共有する機会が減ったため、社会全体でグリーフケアを意識する必要が出てきたからだそうです。
私がグリーフケアという言葉を知ったのは今から10年くらい前で自分自身の「グリーフ」真っ只中の頃は知りませんでした。
では、どうやってグリーフの期間を過ごしてきたのか振り返ってみれば、先日、ごえんさんも話題にされていましたが、グリーフソングと言える歌の存在があり、その時々に湧き上がる感情は歌によってケアされていたのだと思います。

ボーカルの吉田美和さんも大切なパートナーを亡くされた経験があり、おそらくその時の気持ち、心の叫びのような歌詞には共感できるのです…
私の場合はDOREAMS COME TRUEの歌でした。
友達の前で泣きなさい
思い切り何度でも泣かせてもらいなさい
心配かけるとかはこの際関係ないから気が済むまで
(中略)
家族の前で泣きなさい
大事な人に大丈夫じゃないと言いなさい
それを言えない時がいちばん
実はつらいから素直になって
(中略)
明けない夜がないことを
幸せだと感じるまで
(中略)
何かを失うのはまた
何かを得るというサイン
(引用「TRUE,BABY TRUE」作詞:吉田美和)
ホント、それ!
グリーフケアで大切なことが凝縮されている歌だと思いました。

明けない夜はない!
そして、立ち直り始めた頃には「その先へ」の歌詞が刺さりました。
眠れない夜をもう何度も やりすごしたはずだろう?
悲しみの海を 溺れながら ここまで来たはずだろう?
だからこそ その先へ
(中略)
泣いて泣いて泣いた日も なんとか持ちこたえたはずだろう?
出口の見えない暗闇さえ 歩いて来たはずだろう?
だからこそ その先へ
(中略)
何も起こらないように願って 誰とも関わりたくなくて
でもそんな日々を過ごす為に ここまで来た訳じゃない
(中略)
跳べ! その先へ 跳べ!
(引用「その先へ」作詞:吉田美和)
悲しくて、つらい時を過ごしてきたけれど、もう一度、頑張ってみようか、と背中を押された気がします。
グリーフの間、支えとなるものは人それぞれ。
でも、どんなに悲しくてつらい時を過ごしても、明けない夜はないのです。

まぐのりあ参加者有志で大切な人への想いを込めて、フラワーアレンジメント作りをしました。
